【イタリア・トリエステ】長距離バスに置いて行かれた話

 

普段から旅の様子などをお届けしている弊Twitterだが、この日は荒れていた。文章はめちゃくちゃで、なけなしの公共Wi-Fiをつなぎながら、とりあえず書いた。

とにかく、だれかに話を聞いてもらいたかった。とにかく、誰かと繋がっていたかった。つながりをTwitterに求めるあたり、さすが現代っ子である。しかしながら、当時はなかなかにメンタルに来ていたわけだ。

「FLIXBUS」のトラブルの一例として、後陣のためにもこの記事を記しておきたい。

 

「FLIXBUS」とは

食費、宿代、何もかもが高価なヨーロッパだが、その分インフラは発達している。なかでも、陸路で移動する自分が重宝しているのが、こちらの「FLIXBUS」だ。

「FLIXBUS」は、ドイツのバス会社。そのカバー範囲はヨーロッパ全体にわたり、しかも、めちゃくちゃ安い。トイレ、Wi-Fi、電源プラグ付き荷物も無料で積み入れられるので、学生パックパッカーには嬉しいところばかりの移動手段なわけである。

事の顛末

乗り換え地点で降り損ねる

そもそもこの件にはぼくに責任がある。ルートは「Florence(フィレンツェ)-Venice(ヴェネツィア)-Vienna(ウィーン)」なのだけれど、あろうことかぼくは、ヴェネツィアの乗り換え地点で降り損ねた。

いや、降車口にまでは行ってたんだけど、疲れていたんだろうね。寝ぼけて「今どこ?ウィーン?」なんて尋ねた気がしている。そりゃあ運転手、ちがうよって答えるわな…。

事情を伝えてトリエステまで

で、あとあと気づくわけである。「あれ?降り損ねてない?」と。すかさず運転手のもとに行って、事情を説明する。

幸いこの時はまだヴェネツィア市内だったので、乗り換え地点は再び通るルートだった。だがどういうわけかバスは通過、高速に乗り込んでしまったわけである。

よく分かんねえけど運転手はオーケーオーケー言うてるし、隣のお姉さんもオーストリアに行くそうだから大丈夫やろう。そう思って寝ていたら、イタリア北部の街、トリエステで降ろされたわけである。

「20.30分後にバスが来るはずだから、それに乗りなさい」ああ、なんとかなった。これでウィーンに行ける。そう思っていたわけです。

いざ乗車!!のはずが…

寒空の下、待つこと30分。バスが来た。

FLIXBUSの乗車は、携帯のQRコードをかざして認証するのだけど、どうもぼくのコードを認証してくれない。

「これ、昨日のだよ。」
「はい?」

どうやら当社の乗車券というのは、当日のみ有効らしい。ぼくが乗り込む時点ではすでに日付が変わっていたから、つまりぼくは、新たにチケットを購入し直さなければならないわけだ。

なんだが、ヤバい予感がした。
いや、これ俺が乗るはずのバスちゃうんかい。さっきの運転手話通してないんかい。

「満員だから乗れないよ。じゃあな。」
「いやいやちょっと待て。おたくのスタッフがここでいい言うから待っててんけど。ここのドライバーに連絡とってみてよ。荷物入れでも立ってでも、乗れたらいいから。」

 

「………。」
ガン無視で扉を閉める運転手。バス発車。

 

 

こうしてぼくは、深夜1時、トリエステのバス停に取り残されたわけです。わりとマジで泣きそうだった、この時は。

長い長い、トリエステの夜

 

この日は、夜行バスでフィレンツェを1日観光した直後。午前2時から活動しており、しかも15km歩いていた直後である。まあ、キツかった。

といいつつ、とりあえず次の街に行かないことにはどうしようもないので、すぐそこを通りかかった3人組に、Wi-Fiが飛んでいるところがないか聞いてみる。

すると、お姉さんがテザリングまでして、チケットの購入を手伝ってくれた。先ほどのこともあって、こういう優しさが余計身体に沁みる。お姉さんありがとう。

ウィーン行きのバスは日をまたぐことになるので、ウィーンを通過してプラハに向かうことに。13時出発なので、およそ半日をトリエステで過ごすことになった。

近辺の自販機で水とビスケットを購入。寝床が必要だったけれど、ホテルも高いので初野宿をやってみることにした。

駅前の広場にて。まあ他にも寝てる人おるし、なんなら目の前に警察おるし、なんとかなるやろう。というやけで、3時間半ほど寝た。

7時前に起床。何事もなく夜が明けた。はじめはめちゃくちゃビビっていたけれど、やってみると案外、大したことないね。

2件、3件とはしごしながら、エスプレッソ片手に人間観察したり、読者したり。バルセロナ観光のために読んだ新書が最高だった。また、シェアいたしますね。

そんな感じで、時刻は13時半。やっとこさバスが到着し、プラハに向けて出発することになった。

まとめ

正直、乗車拒否された時の絶望感はすごかった。お金の心配をしていた最中の出来事だったのもある。

けどふたを開けてみれば、むしろウィーンに行くよりも安く済んでしまっていたり。初の野宿もできたし、いい本にも巡り会えたし、案外、どうにかなってしまうものである。

別に逆恨みという意味ではなく、イタリアのFLIXBUSのスタッフはみんな対応が悪い。バス停の場所を聞いても、掲示板を見ろの一点張りだし、どことなく、突き放す感じの対応をされる。街の人たちはいいのになあ。ドライバーはどこもかしこもいい人がいないよ…。

というわけで、6日間滞在したイタリアに別れを告げる。ヨーロッパ蹂躙旅は、まだ始まったばかりだ。

感謝