【美術館鑑賞レポート】フランス・パリ「オルセー美術館」

 

 

さて、「花の都」パリでの美術館鑑賞レポート第2弾。今回は「ルーヴル美術館」に並ぶ大美術館「オルセー美術館」であります。

 

 

まずは遠目からのエッフェル塔。1日電飾まみれにするのに、いったいいくらかかってるんだろう…。つくづく夢のない男である。

 

「オルセー美術館」鑑賞レポート

 

概要

「オルセー美術館」は、19世紀美術専門の美術館。なかでも印象派の作品を多く収録していることで知られている。パリ万国博覧会に先立って、オルセー駅を増改築して誕生した。

印象派とは19世紀後半、フランスから広まった画家集団のこと。ものの形そのものよりも、光の変化や空気感といった瞬間を再現することを目的とする。題材としては風景画や市民、農民の生活などが多く、当時これらは低俗なものとみなされていた。

当時の画家たちは、サロンと呼ばれる公募展に出展されることではじめて画家として認められたわけだが、そこで認められるのは歴史画や宗教画など、少しお堅めのものばかり。そうした傾向に対して印象派展と呼ばれる、誰でも絵を飾れる展覧会を開いたことで、印象派は世間に知られることとなった。

 

参考文献:超初心者向け!「印象派」とは!印象派の画家たちを紹介! – 初めての美術館の楽しみ方

 

料金

通常料金:14€

学生料金:11€

 

若干の割引適用。VISAの提出を求められたことから、EU圏内の学生のみ適用可能かもしれない。国際学生証で割引適用だったが、運がよかっただけのようなので、今後訪れる方は注意されたし。

 

混み具合

 

来館日:2018年10月13日(土)

 

昼過ぎに来館。やや混んでいて、20分ほど並んだのちに入館できた。フランスの美術館はどこもそこそこに混んでいるので、ハイシーズンに行かれる方は、入念に予定を組む必要がある。

 

作品集

 

個人的に、パリで訪れた3つの美術館のうち「オルセー美術館」はナンバーワンだった。印象派の作品は、どうやらぼくの感性によく合うらしい。

イタリアの美術館のように順路が決まっておらず、気の向くままに鑑賞できるのがフランスの美術館の特徴。好きなものだけ見られるというメリットがある反面、目当てのものを見過ごさないように注意が必要だ。

 

 

オルセー美術館もめちゃくちゃ豪華だ。まずは「炎の画家」ファン・ゴッホから。「ヴィンセント・ファン・ゴッホ」の「ファン」はミドルネームではなく姓の一部なので省略してはダメらしい。Wikipedia調べ。

生涯で1枚しか作品が売れなかったとされる芸術家、ファン・ゴッホ。どちらかというと作品そのものより、彼自身の生き方の方がぼくは好きだったりする。

 

 

先輩に太鼓判をおされて鑑賞したこちらの「ローヌ川の星月夜」。言われていた通り、星空の輝きがハンパじゃなかった。ファン・ゴッホの作品は、近くでみると余計に油彩の重ね具合がすごい。ここら辺は教科書では感じきれない箇所かと思う。そうした力強さや荒々しさが、生涯を闘い抜いたファン・ゴッホの生き方を象徴しているんかなあなんて考えたり。知らんけど。

 

 

パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセーノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・クリスピン・クリスピアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソの「青の時代」を特集したブース。

スペインでの名の付け方は「名前+第1苗字(父の名前)+第2苗字(母の名前」が通常らしいが、「洗礼名」と呼ばれる、先祖や聖人からとった名前をオプションで付けられるそうだ。洗礼名をつけすぎた結果、自分の名前を覚えてなかったとまでいわれるピカソである。ぼくの名前も長いと思っていたけど、これを知った今もうそんなことは言えまい。

 

 

ピカソの生涯のなかでもっとも暗い時期だったといわれる「青の時代」の重要作品「人生」。ブースにアホみたいに並べられた作品がみんな青よ。そらあ「時代」といわれるまでだもんな。けど、今のどん底具合なら俺だって負けてないぞ。笑

 

 

「青の時代」の抜けて「バラ色の時代」と呼ばれる時期に描かれたのがこちらの「玉乗りの少女」「女の子、華奢やなあ…。」抱いた感想なんてそんなもの。ピカソなんててんでぼくには分かりません。手前の屈強な男性が、帰国してからの筋トレへの想いを加速させる作品です。

 

 

ダヴィンチに関しても言えたことだけど、ぼくはスケッチのが好きです。上手いしわかりやすいんだもん。

 

 

続きましょう。個人的に大好きな作品。ジャン・フランソワ・ミレー作「落ち穂拾い」。「落ち穂拾い」とはそもそも、収穫後、田畑に散らばった稲穂や穀物の茎穂を拾う作業を指す。

 

「役人(右側に小さく描かれている)に命令されて、労働を強いられている」と考えていたんだけど、どうやらこれは旧約聖書に関連した絵画であるらしい。

 

聖書「申命記」には以下のような一節がある。

 

あなたが畑で穀物の刈り入れをして、 束の一つを畑に置き忘れたときは、それを取りに戻ってはならない。 それは、在留異国人や、みなしご、やもめのものとしなければならない。 あなたの神、主が、あなたのすべての手のわざを祝福してくださるためである。

 

要は「畑の穀物をすべて刈り上げてはならない。貧しい者たちのために、落ち穂まではとらないでおきなさい。」てこと。この視点に立ってこの絵を見ると、3人の女性たちは「役人たちのご自愛によって、よそ様の畑でありがたく落ち穂を拾わせていただいている」農民たちであるというわけだ。今調べていて、おれもおーっとなってます。ミレーすげえ。

 

参考文献:ミレーの「落ち穂拾い」に隠された深い意味

 

 

隣にある「晩鐘」もぜひ見てほしい。1日に三回鳴らされる「アンジェラスの鐘」に合わせて、聖母マリアに祈祷する農民の一コマを切り取った作品。ミレーの作品に漂う哀愁がとてつもなく好きなんです…誰か分かってほしい。

 

 

印象派の先駆けといえばモネですよね。個人的にはこちらの「しだれ柳」と呼ばれる作品が好きでした。モネのコーナーを見たとたん、オランジュリー美術館にある「睡蓮」をとてつもなく見たくなったので、最期のコーナーは足早に退散。

 

 

マネ「草上の昼食」ルノワール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」も同じ階にあるよ‼でも、もう一度モネのコーナーを見に行きたいかなあ。それくらいモネが好きになってしまった今日この頃です。

 

まとめ

 

思いのほか語ってしまったけれど、それくらい濃いぞ「オルセー美術館」。もう一度パリなら、いの一番にここ来るなあ。モネ堪能したい。料金も11€とそこそこにお手頃ですので、パリを訪れた際は是非に。

 

感謝