【スペイン巡礼5日目】人とワインに恵まれて。

昨日今日とはじめて、ドネーション制(寄付制)の宿に宿泊した。通常5-12€(約650-1560円)かかるアルベルゲと異なり、ドネーション制では出発時に、宿泊者の裁量でお金を入れる。

ドネーション制の宿にはじめて泊まった感想だが、一言で言えば最高だった。寄付制といえども設備は十分。むしろ朝食付きと、なかなかないオプションだ。ぼくにとっては重要な通信環境も申し分なく、大満足の宿泊だった。

特にオーナーのご夫妻が素敵な人で、ぼくが今月はじめての日本人だったこともあり「Ryotaro!!」とめちゃくちゃ話しかけて楽しませてくれた。他の宿泊者とも積極的に話をしていて、公共スペースには他のアルベルゲよりも和やかで、あたたかい雰囲気があった。

カミーノ専用宿ということで幾らかの補助は出ているかもしれないが、それでも、雀の涙だろう。経営は苦しいはずなのに、彼らはどうしてこんなにもあたたかく、人と接することができるのだろう。

不思議な感覚だった。タダでもいいはずなのに「3€では足りない」そんな気持ちにさせられた。

「寄付制=タダ」という認識が強い日本。巡礼の記事を読むにあたっても「寄付制の宿に泊まって宿代を浮かせよう」といった記事はいくつか見受けられたし、ぼくも来る前はそんな認識だった。

でも、考えを改めないといけない。宿泊者に裁量が与えられているからこそ、受けた恩に対して、自分なりの感謝を、お金という形であらわす必要があるとぼくは思う。

そんなことを考えさせられたアルベルゲ「San Miguel」での宿泊。カミーノに来た際はぜひ、お立ち寄りいただきたい。

素敵な2人と別れを告げて、今日も意気揚々と歩き出す。今日も、いつも通りの30kmだ。

日の出てきた頃、Monasterio de Iracheという街に着いた。噂には聞いていたが、まさかここか…?

鼻を鳴らして心が躍る。

実はこの蛇口、ワインが出るんです。

スペインでも有数のワイン生産地のようで、もう街の匂いがワインだったからね。近くの巡礼者たちとテンション爆上がりですよね。

賢い巡礼者は、あらかじめ用意したペットボトルにワインを入れる。ぼくのような愚者は、一本しかないペットボトルの水を全部捨て、たっぷたぷにワインを入れる。Volvicのボトルにワインの入った破壊力よ。かつての巡礼者気分ながら、水分補給の役割は果たしてくれるはずもなく、喉を存分に乾かせて歩くことになる。

道端で休憩していた60歳韓国人のおっさんと意気投合。同じ匂いを感じたのか「コリア?」「いや、ジャパン‼︎」「Yeaaaaaaaaaaaah!!!」と、出会って3秒でアツい握手を交わす。

カタコトながら、日本語を話せる韓国人は多い。「わたし60歳!仕事retire!!だからオカネない!時間はある!Yeaaaaaaaaah!!!」もう、楽しかったから何でもいいのである。

本日もあっという間。Torres del Rioという街の「Casa Mariela」に宿泊。宿にキッチンがないので外食。食べに行ったら、先程のおっさんがいた。

ブラジル人家族のみなさまと相部屋で、今日も22時前には就寝です。

感謝