【読書メモ】岡本太郎「自分の中に毒を持て」

 

 

エイショイ。

日本は台風だそうで…。

 

くれぐれもみなさま、無理な外出はなさらぬよう。

ハンピ滞在3日目のとよしま(@c5meganemegane)です。

 

旅に出て1か月が経った。

自分でも驚きなのが「勉強」するようになったこと。

 

といっても読書をしたり、英語のニュース聞いたり、知らないことを調べたりする程度だけれど。

午前中にそうした頭をつかう作業をやって、午後に観光っていうライフスタイルになりつつある。

 

「旅に出てまで勉強って、旅に出る意味あんの?」

 

って意見ももちろんあると思う。

これについては、後日記事にまとめたい。

 

今回は読書メモ。

前回の53時間耐久トレイン中に読んだ本について、ご紹介させていただきます。

 

岡本太郎「自分の中に毒を持て」

 

今回ご紹介するのはこちら。

 

自分の中に毒を持て(文) (青春文庫)

 

岡本太郎氏の著作については、以前「強く生きる言葉」という本を紹介した。

 

 

今回は名言集という形ではなく、著者自身の執筆によるもの。

 

人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。ぼくは逆に、積みへらすべきだと思う。財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。過去の蓄積にこだわると、いつの間にか堆積物に埋もれて身動きができなくなる。  人生に挑み、ほんとうに生きるには、瞬間瞬間に新しく生まれかわって運命をひらくのだ。それには心身とも無一物、無条件でなければならない。捨てれば捨てるほど、いのちは分厚く、純粋にふくらんでくる。

 

「人生は積みへらし」は岡本太郎氏のなかでも有名なことばだろう。

 

「冒険」──それは甘えだ。運命への、自然への甘えた戯れ。ぼくがこの言葉を否定するのは、俗にいう「冒険」は気まぐれなお遊びであり、一時的なスリルで満足してしまう、運命全体を負わず、再びもとの惰性に戻ってしまうからだ。虚無に打ち勝たなければならないのに、逃げてしまう。

 

甘えた「冒険」ではなく、恰好をつけた変わったことをやってみるのではなく、日常生活の中で、この社会のどうしようもないシステムの中にがんじからめにされ、まき込まれながら、しかし最後まで闘う。それこそ、危機にみちた人生だ。何でもないことに筋を通すことの方が、カッコいい冒険よりもはるかにむずかしいし、怖ろしい遊びなのだ。このようにして人生すべてが冒険なら、あえてある時点において、自分を特殊な状況において自己満足する必要はないだろう。朝起きてから寝るまで、瞬間瞬間の闘い。ごく些細なものから、重い決断まで、さまざまだ。瞬間瞬間に賭けて、人生の価値をまったく転換してしまわなくてはならないのだ。  人生、即、絶望的な闘いなのである。  それは絶え間のない、永遠の冒険だと言ってもいい。

 

バックパッカーには耳の痛い言葉だ‥‥。

たしかに、旅が終わってからの自分に気を付けないと、旅自慢ばかりの「マウンティングおじさん」になってしまうなあーという気がしている。

 

実際、今まで旅しているなかにもいた。

旅人にはおもしろい人も多いけれど、クズもそれなりに多いです。

 

前回の名言集が背中をおしてくれる励ましの本だった半面、この本では、徹底的に自分のダメな部分を突き付けられた。

 

後半は恋やら愛だの正直よく分からなかったので、前半だけでも読むのをおすすめします。

 

時代に中指を突き付け続けてきた「岡本太郎」という人間の人生観の一端に、ぜひ触れてみてください。

 

 

以下、読書メモです。

 

安易な生き方をしたいときは、そんな自分を敵だと思って闘うんだ。  たとえ、結果が思うようにいかなくたっていい。結果が悪くても、自分は筋を貫いたんだと思えば、これほど爽やかなことはない。  人生というのはそういうきびしさをもって生きるからこそ面白いんだ。

 

若い人たちに言いたい。ただのなまぬるいサラリーマンになることは容易だ。しかし、そこではほんとうの自分をごまかして、画一化するより他はないのだ。それよりも、自分の目、手でふれる、だからこそ危険な道をきりひらいて行くべきだ。  決して遅くはない。諦めて、投げてしまってはならない。あえて敗れることを決意して、社会にぶつかるのだ。それによって、さらに大きな、輝かしい人間像を形成していくのである。

 

やろうとしないから、やれないんだ。それだけのことだ。

 

 

感謝